世帯タイプ別の住まい選び
子育てファミリー向けの住まい
ライフスタイルの多様化が進んだとはいえ、結婚して子供を育てる人が多いことに変わりはありません。子供を育てるのに適した住まいとはどのようなものでしょうか。
【広さと部屋数のどちらも必要】
子供を生み育てるならば家族は3人以上になりますから、まず広さや部屋数が必要です。狭い家では物があふれ、子供が小さな時期は安全とは言えませんし、遊ぶスペースも十分に確保できません。成長とともに子供用の部屋も必要になります。
3人家族であれば60平方メートル以上で2LDK以上の間取り、4人家族であれば70平方メートルで3LDK程度の広さと間取りが欲しいところでしょう。
【教育施設や病院からの距離】
子供のことを考えると、保育園・幼稚園・学校からの距離も確認しておかなければなりません。特に子供が小さなうちは、急な発熱で通園先にお迎えに行かなければならないことも考えられます。子供が小さいと、なにかと病気にかかることも多いものですし、病院が遠いと通院が大変になります。また、私立の学校への通学を考えているなら、学校までのルート・距離も確認しておかなければなりません。
子供が遊ぶ公園なども、しっかりチェックしておきましょう。できれば普段気軽に行ける小さな公園に加え、ボール遊びや自転車の練習ができて自然が感じられるような、大きな公園も地域にあるのが理想的です。
【自家用車を利用する場合】
繁華街から近い物件であれば、大抵は交通アクセスも便利な立地ですが、静かな郊外の住宅を希望する場合などは、生活に車が必要になることが多いでしょう。子供がいるなら、車があった方が何かと便利ということもあります。家族で出掛けるときはもちろん、急に具合が悪くなったときなどは特に助かります。また、乳幼児の頃は、自転車で連れ出すよりも、車での移動が安心かもしれません。
自家用車を備える場合は、物件選びの際に駐車スペースの有無を確認しましょう。車通勤が可能な仕事ならば、駅までの距離はあまり考慮せずに物件探しができます。ただし、小・中学校から子供を私立に通わせる場合や、塾の行き来も駅から遠いと大変になります。また、女の子の場合は高校生以上になって帰りが遅くなると、それはまた心配の種になりますから、いろいろな可能性を考慮することをおすすめします。
二人暮らしの住まいで重視すること
一方、夫婦二人でずっと生活したいという人はどのような住宅を選べば良いでしょうか。
【通勤や利便性を重視】
夫婦二人暮らしは共働きが多いため、通勤面を重視した住まいを選ぶことが多いようです。共働きですから年収面では恵まれていることが多いです。多少価格が高くても駅に近いマンションなどを購入すれば、通勤や買い物の面で日常に不便さを感じずに暮らせるでしょう。仕事で多忙な二人でも、時間を有効に使えそうです。
【便利なサービスがあるマンションという選択肢】
大規模マンションなどでは、コンシェルジュサービスが付いていることがあります。共働き夫婦は互いに忙しいですから、なかなか家事に時間を割くことができません。そこでコンシェルジュサービスを利用すれば、クリーニングの手配や家事サービスの手配などのサポートが受けられます。
また、共働きをしていると留守の時間が長いので、防犯面が心配です。その点、マンションは住戸とエントランスの2カ所にロックがありますし、加えて管理員やコンシェルジュの目が常にあれば、なおさら安心感は高まります。
このように、生活スタイルや求める防犯機能に応じたサービス、セキュリティーシステムが充実しているマンションという選択肢もあります。
年代別単身者向けの住まい
男女共に晩婚化や未婚化が進んでおり、単身のまま生涯を過ごす人も増えています。そういった人はどういった家を買えば良いでしょうか。
【若い単身者は資産価値が落ちにくい物件を】
単身者でも20代から30代と、40代から50代では考え方は違ってきます。20代から30代の単身者で、晩婚または非婚で過ごそうと明確に決めている人は、そう多くはありません。いずれ結婚の機会が訪れることもあるでしょう。ですからこの年代の単身の人が自宅を購入するときは、将来の結婚の可能性を視野に入れて、結婚後に売却が容易で資産価値が落ちにくい単身者向けマンションを選ぶことをおすすめします。
具体的には、まず駅から近い物件が妥当です。予算との兼ね合いもありますが、ターミナル駅か、電車の接続に便利な駅ならなおいいでしょう。買い物施設も充実しているなど、利便性の高さが重要です。街に独自の特長や魅力があればさらにいいですね。このような物件なら、将来賃貸するという選択肢も考えられます。
【中年以上の単身者は老後の生活環境を考える】
40代から50代の単身者になると、若い人よりも「一人暮らし」に対する覚悟が強まってきます。買った家が「終の棲家」となる可能性が高いので、高齢になったときのことを考えておきましょう。
通院、買い物で利用する交通インフラ面が充実していて、将来的に生活環境面が悪化しない場所がおすすめです。長く歩くことが難しくなりますから、電車だけでなく、バス路線が充実したエリアを選ぶことも大切です。また、アップダウンのある土地や階段・段差のある住まいは避けた方がいいでしょう。今は丈夫で健康だとしても、将来的に不安を感じることがない住まい選びを心掛けましょう。
こんな記事も読まれています
- 購入コンテンツ
- マンションVS一戸建て 選び方の基準は?
- 購入コンテンツ
- 住まいを買う契約の流れ
- 購入コンテンツ
- 「賃貸」にはない「持ち家」のメリットとは
- 購入コンテンツ
- 間取りの考え方を理解して住まいを選ぶ
- 購入コンテンツ
- 新築と中古どちらを買う?その違いを知ろう